気密測定(中間)!

こんにちは。Larkです。

ついにこの日がやってきました。

「気密測定」(中間検査)

 

住宅の施工性能指標でもある「気密測定」

家の密閉性(隙間の大きさ)を定量化する指標であります。

計画換気などの空調制御において隙間は致命的。高気密・高断熱住宅と謳うには必要不可欠な指標です。

一般的には、C=1.0以下を高気密住宅という様です。スーパー工務店では0.1~0.2とかアピールするところもありますが、、、0.8、0.9でも全然悪い数字ではありません。

 

定義としては隙間面積(㎝2)を延床面積(㎡)で割った値なので

仮に130m2で1.0なら130㎝2=11㎝×11㎝よりちょっと大きいかなぐらいでしょうか。

これが0.5になると65㎝2になるので約8cm×8cmの隙間面積となります。

 

それぐらいの隙間の議論をしているので、もし施主が何も気にせずに「換気換気~♪」と窓を「開けっぱなし」にして生活していれば意味のない数字になります。

もちろん、一時的な換気や中間領域での開口設計は重要ですが。

 

話を戻して、Larkは高気密・高断熱はメーカー選定の時点からプライオリティを上げていました。なので、気密が低コストで出し易い「パネル工法(2×4)」を選びましたし、気密測定が標準で実施頂ける(そのスタンスに感銘を受けた)「ウィザースホーム」を選びました。加えて、追加費用を払って「気密テープ」施工と「可変透湿シート」を追加頂きました。この決断の結果が、今日問われる事になった訳です。

 

前置きが長くなりましたが、、、測定結果は・・・・

 

「C値:0.4」

 

うん。良き!👏👏👏👏👏

 

 

ウィザースでもあまりみない数字と言って頂きました。オプション施工依頼して良かったぜ。

他にも、極力不必要な引き違いはMinにして、FIX窓を優先、換気窓は縦すべり等を選定した点も大きかったと思いますが、結局のところは「施工が丁寧かどうか」だと思います。我が家を担当してくれている大工さん(おじさん)、ほんとに有難う。もうすぐ内装関係は終わりって言ってたので最後にお礼をしたいわ、ホントに。

 

なので、施工者次第の所はあると思いますが、、、、物理的に木面をテープで繋いで塞げば気密はとれる。2×4はテープ処理がし易いので気密がとり易い。加えて、配管や窓等の開口接点部が丁寧に施工されているか?次第で結果が出るという事で、無事HMでも良い数字が出る事を証明できました。

(テープとか対した金額でないので標準にすればよいのにと思いましたが)

 

なお、断熱性能への影響は概算(換算Q値)でC値×1/10程度の様なので(過去記事住設について(エアコン前編)参照)1.0と0.5はQ値換算0.1と0.05程度の差。

大きい様で、小さい様な…(笑)長く住めば初期の気密性能から低下はしていくでしょうし低いに越した事はありませんので。何よりも重要な事は「計画換気が出来る様になる」という事なので、我が家は1種全熱ダクト換気ですがしっかりメンテナンスはしていきたいと思います。

因みに現在の借家は同じ全熱交換換気が入っているが、紙フィルターは入居時から紙詰まり状態。SAから風こんなとおもったら詰まってる状況。賃貸はまともなメンテがされてません。これではただの「害」でしかない。換気装置のメンテナンス管理は家主管理なのでご注意を。

 

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ただ、中間測定という事で、今後照明等で穴あいていく所がある様なので悪化する方向になるかもしれませんので、最終測定まで気は抜けませんが…。

 

最後に。気密測定状況。

 

以上、中間気密測定やってきましたの報告でした。おしまい。

工事進捗!

こんにちは。Larkです。

本日は、久しぶりに工事進捗報告です。

 

今、外壁の施工が開始されていて、少しづつ完成が近づいています。

タイル施工は完了。一階の塗り壁部もラス網が貼られて、下地までいってました。

来週には、ジュラクペンアートが塗られるかな???

袖壁と軒天のアルテミュールとアルテザートも貼られているんですが、ここで問題。

東側の軒天の貼り方向が、思っていたのと違う…。パースでは袖壁方向と連続していたのですが、、、、。図面に記載が無いので少し諦めかけていたのですが、営業さんに相談。無事に張替られる事に。しかも、丁寧に確認用のかわいいコピックの漫画絵まで作って頂きました。

修正内容(正解)はこちら。

そうそう。これです。軒天の切返しの位置まで図面確認の際に頭になかった…。
皆さんもご注意下さい☆

 

中も進んでいっています。

施主支給の無垢テーブル。こちらも対応してました。

壁面と側面に合わせる為のカットと角だし。。。大変でした。

OSMOのクリア塗装後

重たい木材抱えて、大工さんに受け渡し完了。素敵なテーブルになりそうです。

 

他にも、プレーリーホームズの笠木も付いたのでUPします。

<階段吹き抜けと小上がり畳間 塗装前>

OSMO塗装後はこちら

畳み小上がり脇のスタディーコーナー腰壁

無塗装頼んでどうかな~と思ったけど、自分でメンテできるし、OSMOの仕上がりには大満足☆おススメです。

 

今、窓際ヌックスペースに着手されているので(ベンチスペース)このあたりも近い内に報告できるかなぁ。

また、明後日には気密測定があるので、その状況もUPできるかと。

 

わざわざ年休とって立会予定(笑)

 

ではでは。また~。

Porter’s Paintの講習会へ行ってきた

こんにちは。Larkです。

PCがクラッシュしてちょ~久しぶりに記事更新です。

下記記事は編集中だったものなので1月前の出来事ですがご容赦下さい…

今回は、先週末にお邪魔した「ポーターズペイントの講習会」参加の報告です。

Porters Paint とは

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以前の記事でも我が家で使用予定である事を紹介しましたが、実際に塗料を購入すべく講習会を申し込んで参加してまいりました。

Porter’s Paint

ポーターズペイントはオーストラリアで生まれた建築家が満足する塗料を開発する中で誕生した塗料だそうです。従って、自然由来(素材)で質感を徹底して追及されただけあって、普通の油性塗料とは別次元の雰囲気を醸し出します。

この質感を出すために、「大理石の粉末や石英、石灰、チョーク、貝殻、鉄、銅、他」様々な配合の調整により凹凸の大小、テクスチャーが変わると同時にそこに塗りムラが加わる事で圧倒的な高級感(質感)と様々な選択肢を与えてくれます。

また色の選択肢も多彩で「4つのベース色と16種類の顔料」を一品一品料理の様に調合して作るようで、悩む程の多くのカラーパターンから選択する事が可能です。

porters-paints.com

また、屋外のコンテナに塗装したものを拝見させて頂きましたが、屋外でも問題なく使用できる優れ物でした。

ベースの種類と施工例

Porter’s Paint の施工事例はHPにいくつか載っていますのでリンクを以下にはりつけておきます。

porters-paints.com

DIYで施工できる基本ベースは以下の様ですが、プロに依頼してスーパーフィニッシュ(更に仕上げ塗装を工夫する事で様々な表現)が可能です

STONE PAINT COARSE(DIY可)

打ち合わせの部屋に塗られていたのがこのSTONE PAINT COARSEでめちゃめちゃ良かったです。「目の粗い石英」とある様に、少しきらりと光る石英とこの大き目な凹凸(テクスチャー)による陰影が何とも言えない(昔の砂壁の様な)陰影を醸し出します。光の当たり方や見る角度で壁の表情が変わると言っていましたが、実際に正面からみる壁と角度をつけて見る壁は全く異なっていましたね。

STONE PAINT FINE(DIY可)

こちらは「細かい大理石」とある様に、小さめのテクスチャーとなる事で陰影が柔らかく抑えめになっています。一方で、凹凸の方では無い塗りムラ感が出てくる印象を持っています。これはこれでいい感じ☆きれい目やモダンな印象の場合はこっちかな。

FRENCH WASH(たぶんDIY不可)

用途にテクニカルな仕上げの為、プロによる施工を推奨とある様に、施工技術が問われる最終仕上げの様です。このため、DIY不可っぽいです。叩きムラが塗りムラと違ってカッコイイ雰囲気を醸し出します。

以下は実際の講習会隣に展示されているサンプル板のフレンチウォッシュです。

うん♪かっこいい。

我が家には合いませんが、しっかり嵌るデザイン(おしゃれハウス)の方は必ずいると思います。

気になった代表的な3点が上記ですが、他にもめちゃくちゃ仕上げの種類がたくさんあって、塗装表現の奥深さに唸ります。サンプルを見せて頂いた際の写真を下に貼っておきますね。上記のHPリンクからも仕上げ方法・種類については確認できます。

 

PORTERS PAINT使用時の注意点

塗装するので、下地条件が非常に重要になります。LARK自身も、普通の壁紙に塗れなくはないんでしょうが、オガファーザ―やルナファーザーなどの紙クロスが推奨である事を知っていたので、HMとの壁紙の打ち合わせ時点ではルナファーザーのチップ入クロス「サンゲツ PW12 PW12 | サンゲツ (sangetsu.co.jp)

 同一商品:PW-72 RE53892
を採用しておりました。これにはウッドチップが入っているもので、凹凸のテクスチャーが紙クロス自体に入ってしまっています。
 
しかし、本来のPORTERSの推奨品は「ルナファーザー社のフリーズV150」とテクスチャーの無いタイプで基本持ち込み対応(施主支給)になるものです。
塗料の吸い込み(塗料の増)を許容すれば、使用できない事も無い様ですが折角の塗料のテクスチャー付与が台無しになるので「チップ無し」のルナファーザー・オガファーザ―を選定しておく事が重要です。
なので、仕様変更を依頼し、同じHMカタログ内の
「サンゲツ ルナファーザー PW-71 RE53891」
へ変更いたしました。
PORTERS PAINTを使用される方はこのベースの壁紙選定は注意下さい。早めに講習会に行って説明を聞いて、詳細を確認しHMと摺合わせられる事をおススメ致します。
 
最後に
実際に私も塗りたい!という方は講習会に参加し塗料を購入する事になります。私が参加した千葉エリアの代理店はこちらのスタジオ・チッタさんです。
HM・工務店選びでも実は気にかけていたハウスビルダーです。こちらが代理店になっていて、一室で講習会を開いてくれます。是非参加してみて下さいね。
 
次回は、テクスチャーの種類の選定と色選びについて記事にしたいと思います。
それではまた~☆

ヌックの生地について

こんにちは。Larkです。

本日はヌックの生地についてです。

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いろいろ調べてみた所、伊礼さんが良く使っているベンチの生地はこれの様です。

Caleide(カレイド

(コットン63%、リネン37%)

良くみるのは、2490のcoralと1551のviridianでしょうか。

Caleidoとは

天然繊維を染色した後、特別な起毛加工をすることにより立体感が生まれ肌触りがとても良く、長年使用頂ける耐久性を合わせ持つ事ができました。この技術により今まで表現する事が出来なかったファブリックが作れるようになりました。通常の起毛加工では表面の風合いが失われたり、肌触りが悪くなったりしてしまいます。

イタリアの豊かな感性と最新のテクノロジーが融合したこれらのファブリックは熟成された深い色合いと独特のとても柔らかい風合いをお届けします

との事で、made in ITALY の様です。かじ新さんが取り扱っている様で、オンラインで個人が購入する事は難しそうな気配しかしません…。ファブリックを50年前からインポートしている様です。オーダー専門メーカーでファブリックの提案から縫製までする「特注」に特化したメーカーさんの様です。なので、個人にファブリックのみ販売する様な事は…しなさそうです。。。

会社概要 | 株式会社 かじ新 KAJISHIN |

IDEEでもCaleidoのクッションが販売されていますが、以前紹介したDIVANCOソファもIDEEなので、IDEEはかじ新さんに発注されているんでしょうね。上記ソファは完全受注販売になっているので。

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個人でネット購入できるよさ気な生地は???となった所で次に目に留まったのがこちらです。

Dinamica(ディナミカ) 旧ラムース

ラムースは良く猫のスクラッチにも強く防汚性にも優れるとして有名な気がします。

飛騨産業の生地特集の中でもラムースが紹介されていました。

hida-furniture-guide.jp

コーラルよりちょっとオレンジに近い明るい色調ですが、木とは全然合っていますね。ちょっとPOPというか明るいイメージが強く感じますが許容範囲か???

ラムースの構造

ラムースは表面層と裏面層が超極細繊維になっており、中間層が強度を担保するスクリムと呼ばれる織物層で構成されています。この中間層が寸法安定性も併せて担保されている様です。さらには超極細繊維間の隙間に水系PU(ポリウレタン)を含侵させることで弾力性豊かな風合いを作り出している様です。超極細繊維が柔らかく滑らかな触感を生み出しているとの事です。

因みに人工皮革の論文を見つけましたので興味があれば…

https://www.jstage.jst.go.jp/article/transjtmsj1972/45/3/45_3_P157/_pdf/-char/ja

論文にもある様に、東レではウルトラスエード、アルカンターラとかが同様の人口皮革になろうかと思います。車好きはこの辺詳しいのかなぁ。

水洗いOKとの事でこの辺りも安心感があります。

ラムースであればネットでもゴロゴロ切り売りが転がっていますね…。10000/mくらいで…。

もう少し生地探しの旅にでてみよう…。

 

『外構について』テラスSC(カーポートSC)とプラスGシリーズの実物を見てきました

こんにちは。Larkです。

本日は外構のアプローチ屋根についてです。以前の記事で外構案を書きましたが、目下詳細検討中です。

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外構打ち合わせ の記事でも紹介した様に、アプローチ部分は『テラスSC』で一択状態だったのですが、ここに来て悩んでいます。

www.lixil.co.jp

というのも、玄関を出たアプローチ部分には庇が必要なので庇の代わりにテラスSCを考えていたのですが、隣地の玄関が対面にあるのでお互い丸見えは気まずいよね…という事で目隠しフェンスか格子が必要だよね?となりました。

テラスSC自体はカッコイイのですが、ここにきっちり納めるフェンスが難しいのです。

カーポートSCであればオプションでサイドスクリーンを設置できるのですが、テラスSCではNGとの事でした。自作で格子を設置する事に関しては、ママから

『他にもやる事いっぱいあるんでしょ?ホントにできるの?』

と反対意見。とってつけた様なフェンスも付けたくないしどうしようか?と言っていた所にママからの提案が『プラスG』でした。

結構、良さ気☆ という事で、実物を見て決めよう!となりました。という事で本日は、LIXIL東京エクステリアショールームに行って実物を見てきたのです。

maps.app.goo.gl

ショールーム入って入口にプラスGが待っていました。LIXILがプラスGに力を入れているのが良く分かります。

プラスG

まずはプラスGです。

プラスGは

  • Gフレーム
  • Gスクリーン
  • Gウォール
  • Gルーフ

を組み合わせる事で、多種多様な組み合わせの外構を実現できる商品になっています。

テラスSCでは実現できない統一感のある壁を作れます。

最後の写真は意匠部材である「フィン」が付いており、これを設置する事で格子がピタッと納まる仕組みとなっています。

Gルーフの木目調がどうかな?と思って気になって実物を見に行ったのですが

かなり満足いく質感でした。

テラスSC・カーポートSC

因みにカーポートSCがありましたので写真を紹介しておきます。

当初予定していたもの(カーポートSCですが)

木目感。

白もありました。

プラスGの見積もり

という事で、プラスGの見積もりをお願いしました。

元々、3間4尺(5.4m×1.2m)のテラスSC(50万程度)を考えていましたが、プラスGで同サイズを見積もると…120万!!💦💦

目ん玉飛び出そうでした。👀

さすがにこれは無理だぁ~となったのですが…

プラスGは1スパン660㎜を何スパンにするか?ワイドは10(フレーム除きで910㎜)と15(1410㎜)の基本規格となっていまして、1410で見積もられていました。加えて、5スパン(3660)では中間柱が追加で発生しないのですが、6スパン(4500㎜)から発生する様なので、ワイドとスパン数を5スパンに見直して再見積もりを実施したところ。。。。縦格子を入れて60万弱に。照明等を入れて70万になりました。

テラスSCにフェンスや格子を追加してもそんなに変わらない金額…。しかも上部で固定されない基礎支持のみのフェンスはかなり不安定でぐらつきそうな事を考えると収まりがしっかりしているプラスG一択になりました。

木目のラッピングを入れると77万程度になるので、もうさすがに格子は黒で良い!

玄関ドアやフレームも黒だし、お隣さんの家とも相性良さそうだし。。。。

と自分に言い聞かせてラッピングは無しという結論に。

ちょうど1枚目の写真の感じですかね。

いやぁ、ほんと外構って高いわぁ。

 

逆に、ここしか外構にお金を掛けてないので、他はとにかく自分で頑張るという事でテラスSCからプラスGに変更を確定させてきたのでした。

因みにGウォールのセラミックタイルのグレーズグレーはかなりカッコイイ雰囲気を醸していましたが、こちらも規格表を見る限り相当な金額になりそうです。だいたいのイメージは巾1210㎜/2100㎜/3210㎜の規格毎に50万/90万/120万・・・。カッコイイけど、やばっ。因みにカタログ表示価格ですし、外構屋さんに正式見積りを依頼するとここからどうなるかはわかりませんが。


おしまい。

共有スペースのカウンターテーブルに使う無垢板を買ったよ(岡崎製材のすゝめ)

こんにちは。Larkです。

年末・年始は岡崎(愛知県)に帰省をしてゆっくりしてきました。

岡崎には以前の記事で紹介した「岡崎製材」があります。

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なので、早起きをして早朝に出発して渋滞を回避しつつ帰省し、岡崎製材に寄り道をして実家に帰りました。ここで今回、施主支給する無垢板を購入して来ました。使用箇所は……ここ!

子供部屋の隣に設けた共用のデスクに使うサイドテーブルです。現在使っている薄い集成材もあるのですが、薄っぺらな天板ではなく折角なので良いものを使いたいと思って物色しに行きました。

そしてめちゃめちゃ悩みましたが買ってしまいましたよ。選んだのはこれ!

欅(けやき)の無垢板!2200×400×50㎜です。芯巾で400㎜なので実寸は550㎜くらいあります。たまたま?かは判りませんが、BIG SALEの大幅値下げで¥120000→¥48000になっていました。因みに、ウィザースのデスクファーニチャーのカウンター材も2500×600×30㎜で地味に¥45000程してしまいそうですので(多分)、圧倒的に本物感があって値段もそう変わらずに(差額3000¥で)お得な買い物をした(気がしています)

他にもいろいろあって、高すぎて手が出ないものから、半額程度で買えるものの色味や加工に手がかかりそうな物まで様々。この店は自分で変態材木屋とYOUTUBEで自称している通り、他では見れないいろんな樹種が店頭に並んでいて本当に見ていて面白いです。是非一度機会があったら立ち寄ってみて下さい。

(岡崎イオンのすぐ隣ら辺にあります)

これをサイズに併せてカットしてサンディングして塗装をして・・と少し大変ですが、これがまためちゃくちゃ楽しみな部分でもあります。欅をオイル塗装するのめちゃくちゃ楽しみ!

因みに、YOUTUBEでも欅の一枚板の塗装動画があったので是非共有を。耳の部分もめっちゃいい感じに変わってる~!こりゃ~仕上げ作業は気持ちいいっしょ。


www.youtube.com

いつもDIYで使っているWATCOオイルではなく、やっぱりOSMOのクリアですかね~。子供には贅沢すぎるというか渋すぎるデスクになりそうですが…、将来的には趣味スペースに変わるだろうし、まぁいっか という事で岡崎製材で良さ気な無垢板が買えるよ という紹介記事でした。

因みに、すぐ近くの『竜美ヶ丘コートヴィレッジ』という建築(賃貸住宅)が前から気になっていたので折角の機会ですし、少し立ち寄ってきました。

こんな賃貸住宅が岡崎に建っているとは・・・。やるやん♪
天井の木毛セメントと塗壁と木(モク)なんて絶対合うよね~。ちゃんとおしゃれでした。内装にも時々ルームツアー等で使用されているのをみますが、実物はしっかり良かったですね。木更津イオンの無印では壁で木毛セメント使っていましたが天井使いの方が好きかな。。。

柱材が少しくたびれた感じで残念な感じに見えたけど(樹種何だったんだろうか・・・)、玄関の白の扉もありだなって思いました。綺麗に使える自信は無いのでやはり黒で良しとしよう。

本日は以上です。

 

液状化リスクを知る

こんにちは。Larkです。

先日の記事に引き続き、液状化について勉強します。

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大金をはたいて購入する「土地」にどんなリスクが存在しているのか、後から知っておけば良かった、とならない様にリスクを理解し勉強しておくことは大切だと思います。

 

前回の記事では、

を紹介しました。今回は、技術屋目線で液状化計算の数字を具体的に追いかけて何がどう影響しているのかを理解していきたいと思います。

液状化簡易判定計算内容の確認

今回の資料は千葉県香取市の計算資料になります。

https://www.city.katori.lg.jp/living/sumai/ekijoka/kentoiinkai/dai3kai_shiryo.files/2013-0607-1306.pdf

前回の記事でも書いた様に、液状化の判定にはSWSのN値(荷重条件)だけでなく『土質』と『地下水位』が重要パラメータ(必須)になってきます。香取市役所の場合、N値の項目、右上の地下水位面が1.5mと記載されています。また、有効上載圧や全上載圧の記載や、細粒土含有率の調査結果項目があります。

有効上載圧と全上載圧は以下の地下水の水圧分を含めた土圧が全上載圧で地下水圧分を除いたものを有効上載圧となっています。

ここで、地下水圧分が以前の記事で神村さんがコメントされていた「間隙水圧」の要素となり、間隙水圧が除かれた有効上載圧は土粒子に働く力として重要な要素となります。

上図の様に、地下に深くなるほど有効上載圧が増加していっています。

簡易法による判定では

①想定加速度からせん断振幅を算出

上式から両辺に有効土被り圧(有効上載圧)を掛けるとTdのせん断応力振幅が算出できます。今回の前提条件では、設計水平加速度αmaxは249gal、γnはM9前提で0.8、γdは低減係数で深さに応じて(1-0.015×深さ)で算出されています。

これを代入すると確かに各深さ毎のせん断応力が算出されました。

②補正N値の算出

次に、補正N値を算出しています。補正N値は以下の式を使用しています。

有効上載圧を100kN/㎡に換算したN値を換算N値としてN値を変換。ここに補正N値として細粒分含有率が考慮されます。グラフから細粒分含有率が大きくなるほど補正N値が大きく寄与しています。今回、4.5m位置はもともとN値が12である事に加えて細粒分含有率が49%と高い為に局所的に補正N値が27.87と大きくなっています。

液状化抵抗比の算出

次に、算出した補正N値を元に液状比抵抗値を算出します。

経験式か実験式と想定されますが5%せん断ひずみ振幅線が、液状化or非液状化のクライテリアとして判断できる様です。

このグラフから、限界せん断力比(限界せん断力)を読み取る事が出来ます。補正N値が大きい程(特に20辺りから急激に)抵抗比が大きくなる(耐えられるようになる)事が良く分かります。

④①で求めたせん断力/有効上載圧による推定せん断力比と③の比較

最後に①と③を比較して限界値に対して実績値が超えているか超えていないかを比較し、これを安全率FLとして算出しています。

今回のケースでも、深さ10m~13mで深さ4.5m付近と同じ様にN値が10を超えているにも関わらずFLが1を満たせていないのは、細粒分含有率が6%と小さく補正N値が確保できていないが為に液状化抵抗比が小さくなってしまった点で差が確認できます。

結果として、各深さ位置毎のFLが算出できました。

液状化危険度PLの算出

最後に液状化危険度を算出します。

FLが小さい程液状化の程度が悪いという事になり、各深さ毎にF(1-FL)を深さ20m迄積分していきます。深さに応じて重みを変えている様で、浅い程影響が大きいものとして

W(z)=10-0.5Z

を重みづけして積分しています。結果、PL37.6が算出されています。

これにより、非液状化層厚とPL(液状化指数)を確認できた訳です。

 

神村さんの動画でも紹介があったように非液状化層厚とPL値から液状化被害のリスクを評価でき、被害リスクが高い場合は対策が必要になってくるという結論に至ります。

過去の液状化資料の確認

液状化判定計算を理解した上で、過去の液状化調査資料をみると実態が良く把握できます。下記リンクは液状化が良くまとまっている講義資料リストです。

住宅の液状化被害にそなえて/千葉県

一部を抜粋していきます。

旧河道や旧湖沼のリスク

旧河道や湖沼は局所的な谷かつ不透水層になっている上に砂で埋め立てられている可能性が高く、局所的な液状化リスクが高い事が想像できる。

本資料では740年前の履歴など追えるか!?となりますが、自然堤防から旧河道を予測(要注意)できるのでリスクがあれば土質調査を実施するが危険予知としてよろしいと指摘してくれています。また、昔の写真を見る事や地図を確認する事の重要性を再認識させてくれます。

別資料でも水路の埋め戻し箇所、干拓地は被害が大きい事から、やはり透水性の悪い場所の上に砂で埋め立てた所はそもそものプリンのように振幅が大きくなりやすい上で液状化に必須な水が存在する為に局所的に液状化が発生し易い事が想像できます。

但し、自然堤防でも液状化しない場所もあり、やはり液状化判定(土質調査)の重要性がうかがえます。

東日本大震災時の液状化報告書からもいくつかのメカニズムが見えている様です。

www.pref.chiba.lg.jp

上記のオレンジの帯状にみえる液状化発生群は氷河期の海面低下による図9の『谷部分』『比較的柔らかな沖積層『厚く』堆積している事で、地震動が更に増幅して被害を増大させたと整理されたようです。更に実際に発生している箇所は斑状に赤でハッチングされていますが、ここは埋め立て時の土砂埋積時の流入口箇所に沈降速度の速い砂が、沈降速度の低い泥分が離れた所に堆積した結果、スポット状に液状化リスク箇所が生じたと想定されている様です。

このように、局所的な液状化リスクが大規模地震では発生する為、『過去の土地』を理解し、建築時には地層を理解しておく事がKYとして重要である事が分かります。

最後に、千葉の方はオープンデータとして地質柱状図も公開されていましたので以前のリンクと併せて、購入予定地の周辺データを確認されると宜しいかと思います。

https://map.pref.chiba.lg.jp/pref-chiba/OpenDataDetail?lid=630001&mids=6300

因みに我が家はすぐ3m下で基盤が出てきてくれたのと先日のリンク資料や周辺環境を確認した結果も問題なさそうでしたので土質追加調査は見送りました。ただ、少し近くの公園や保育園が旧河道だったのには驚きでしたが…。

本日は以上です。