住設について(エアコン前編)

こんにちは。

Larkです。

 

本日はエアコンについてです。今やどこでも「なくてはならない設備」の代名詞では無いでしょうか?そして、設備としては「洗練」されており高機能で高コスパ商品であります。そんな空調設備が多く市場にあるにも関わらず、全館空調の様な大型空調に高額な費用を払ってしまうのは本当に勿体ないと感じている次第です。(その前に断熱に金を回したり、メンテや故障時のリスクも考えよう)

 

さて、我が家での現状のエアコン仕様に行き着くまでを記録していこうと思うのですが長くなりそうです。数回に分けようかな…。

必要なエアコン能力は正直「住宅の性能次第」と思います。箱の断熱能力+換気時の熱交換効率≒(気密性能+換気システム)に応じて… としか言えない。で定量化指標が


あるか?と言われると一般的・汎用的な指標が無いのが現状かと思います。

しかしながら、家全体の平均熱損失率(単位外皮面積・外気温度差あたり)としてUA値や延床面積当たりの平均熱損失率としてQ値があります。

UA値=家全体の熱損失÷外皮表面積(換気による熱損失を含まない

Q値=家全体の熱損失÷延床面積(換気による熱損失を含む、但し漏気は考慮されない

結局、Ua値もQ値も漏気(一般的にはC値)が考慮されていいないという事になりますね。そこで、松尾氏から提案されている数字が以下になります。

youtu.be

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必要暖房能力(kW) = (Q値 + C値/10) x 面積 x(設定室温 – その地域の年間最低温度)-日射取得

で計算できるという事ですね。ここで、+C値/10が松尾氏オリジナルの様でこうする事で大体合う様なのですが、実機検証は別途必要なんだと思います。言い換えるとC値が1でQ値換算で0.1相当で効いてくるといっています。

具体的には

Q値(W/m2K)=(Ua値×外皮面積+0.35×気体積×換気回数)÷延床面積

3種換気前提につき1種換気前提では

換気回数 :一種換気の場合は0.5×(100-熱交換率)/100

これで高気密・高断熱がどれだけ効くかの概算が定量化されました。

熱量計算

因みに、断熱材の劣化や気密性能の劣化等により×2倍になったとして3.6KW

自然温度差24Kでもある程度の余裕をみていますが、如何に南面の日射取得が重要か、設計力、Ua値(メーカーの断熱仕様・性能)がよ~く効くかが分かります。C値の改善は気密の本質的な目的(漏気による結露、老朽化リスク、からのカビ等の回避)に加えて、我が家の場合はおまけ的に漏気による熱ロスとして全体の6%程度ある事が分かりましたが、C値0.7の各担当別の過去施工実績値+気密オプション追加による勝手読みの改善期待値▽0.1%程度の想定につき実際は蓋を開けてみなければわかりませんが・・・。施工監督!宜しく頼むぜ!!

 

断熱・気密の話ってなんでこんなに理解されない(論争みたくなっているのか)のかが分からないですが、クーラーBOXでいうところの蓋あけっっぱなしですよ~!?が気密が無い状況ですよね。せっかく冷やした空気が、すぐに(換気)入れ替わってたらそりゃ冷えません。車の窓を開けて冷房入れている様なもの。

Larkはキャンパーなので、断熱材の重要性や結露の経験を身近に感じますが、住宅に関しては普段目にし難い所なのでなかなか実感湧かないでしょうかね…。

前編(前提確認)はこれくらいにして、次回にエアコンの仕様比較と致します。

だらだらと失礼しました。

本日はお疲れ様でした。

 

追)鎌田先生の動画に分かり易い説明がありましたので紹介しておきます。

【鎌田紀彦】vol.3間違い続出⁉ UA値とQ値の正しい知識 - YouTube