設計と施工の違い(ものづくりの本質)
こんにちは。Larkです。
我が家は住宅設計が終わり既に施工フェーズに移っています。
設計については素人ながらに建築家の動画や本を通して「建築」や「構造」について勉強し、工学部で学んだ「熱や透湿計算」等も考慮しながらもオプションとして数々の追加注文をさせて頂きました。デザインに関しても比較的拘って各部材の選定ができたと思っています。
ただ、製造設備を立ち上げる仕事を通じても実感する所ですが、ものづくりの本質は「施工」にあると思っています。設計通りに「施工」する事って本当に難しいですよね。特に、「普段やりなれていない施工」に関しては想定外の問題が発生する事は十二分に想定されます。なので、設計時には
- どれだけ危険予知ができているか?
- リスクを考えられているか?
- トラブル時にはどう対処するのか?
- メンテ性の事も考えられているのか?
- 施工性に問題は無いか?
- 稼働開始後に発生する不具合を如何に是正していくか?
- そうならない為に設計をどこまで突き詰められているか?
そんな事迄含めて配慮できるかが設計者や技術者の力量なんだと思います。一方で、住宅、建築に関して、素人の私があれやらこれやら追加要求してしまった訳で、当然ですがHMとして我が家で初めてやる様な(特に追加)項目に関しては、現場調整項目も多く発生するのかな?なんて勝手に想像しています。
さて、こと建築に至っても、設計をする「建築家」や「設計者」と実際にそれを現実化・実物化・具現化する「施工者」はすみ分けされています。だからこそ、施工の事を理解しなければまともな設計はできないし、設計が終わったらはい終わり…としていたら設計力は伸びていかないし設計提案力の差が出てくるんだと想像します。
なんで、ディティールに拘る有名建築家は施工者を厳選するし、能力のある施工者はひっぱりだこになるんだろうと思います。施工は工事監督が指揮者の様に大工や各工事担当を効率的な施工手順を考え、資材や人材を調整しながら進捗に応じて工期を考慮しつつ差配されていると想像する訳ですが、他の建築現場や製造組立ライン、物流コスト、倉庫等の横持、あらゆる事も含めて調整しながらハンドリングしていると思います(大変な仕事です)。
大量に同時進行で検討調整しなければいけない中で、そこに施主がくだらない事でわぁわぁ言ってしまうとできる事もできなくならないか?とか余計な心配をしてしまいますが、上手く施主を治める(なだめる?)技術も監督の実力の内かもしれません。
一方で、トラブル時のリカバリーをどう対処するか?も現場力と思います。設計の意図をどれだけ「現場施工が設計の意図を理解し丁寧に施工できるか」は重要なPOINTで、施工の質に関わるところかと思います。そして、それを指示・伝えるのも監督の仕事かと思います。
既に本格的な建て方に移行していますが、施工監督とはあまり対話やコミュニケーションができていないので施主の意図が伝わっているか?は非常に心配な部分ではあります。現場の邪魔とならない様に配慮しつつ、コミニュケーションをとっていきたいなぁ〜と思う今日この頃です。
上手く差し入れのタイミングで邪魔しない程度にお話をしたいのですがなかなか会えませんね~。
今週末は久しぶりに配線と外構の打ち合わせがあるので、監督とは着工以来の顔合わせです・・・・(メールのやり取りのみ)、営業さんのフットワークの様に気軽に連絡や相談をもらえればと思いつつ。
さて、外構の依頼内容を整理しようか。
と独り言でした。