アルヴァ・アアルトに学ぶ②

 

こんにちは。Larkです。

エンジニアとして?技術屋の探求心・好奇心からか構造や耐震の記事ばかりをUPし続けたら、無性にアアルトの設計の美しさに触れたくなったので、また「建築家に学ぶ」シリーズに戻って参りました。

アアルトの傑作「マイレア邸」から学ぶ

です。早速外観から。

マイレア邸外観

いきなりやばい豪邸ですが、まず丸みもったウッドのスタジオ部分は目を惹きます。青銅比くらいの横長のプロポーションがものすごいモダンな印象を与えています。が、固さ?硬さ?を木と丸みとで和らげている様に感じます。スタジオ部分はもともとダークウッドでもっと濃い黒っぽい色だった様ですが写真では大分色が抜けているみたいです。「侘び寂び」を感じます。それでも白と木と緑のコントラストがめっちゃんこ美しいです。冬になると雪が積もって周囲の緑が白銀に変わりめちゃめちゃきれいです。白が増えてモクが際立って同じ家とは思えない変化です。それに自然との一体感はどこから来ているのだろうか。モクを使えば良いってものではなく、絶妙な形の組合せによる凹凸感やバーゴラ・蔓の存在が境界部を曖昧にさせているんだろうか…。

木製サッシの正方形に近い形の連窓はやはり美しいですね。一般的なはき違いの縦長のプロポーションとは大違いです。窓はやっぱり正方形か横長がベスト!!

やっぱり凹凸感が建物の表情に奥行を与えますねぇ。今更ながら、外構で頑張ります。

マイレア邸内装

リビングも圧巻です。建築家が真似したくなる小幅板の天井、横長の広いプロポーション、水平ラインとその先の庭との繋がり・抜けが美しすぎます。柱は伊礼先生もよくやってる丸柱で丸みが柔らかさを感じさせる一方で光の明暗によりその存在感を強烈に感じます。ビューティフォー!!👏

階段による間の作り方は自邸の時と同様で高さ・空間のメリハリが効いて美しいです。我が家の小さな段差とは大違い。小さくても取り入れましたが(笑)

サンルーム

最後に、マイレア邸のサンルーム、気持ち良さそうな空間です。格子が好きなだけか?土間に格子・大きな窓。マイレア邸のサンルームは北面の様で、この柔らかい絶妙な光加減と部屋の明るさが落ち着ける空間に仕上げていると思います。

伊礼先生の諫早の家(我が家のモデル)の北面に面した畳の小上がりも同じ、設計思想だったはずなのに……ズラしてしまったよ。やっぱり一流と素人では設計の奥行きというか、繊細さというか、なんかレベルが全然違いますね。

改めて、間取りをいじった自分を反省しつつ学べる所は学んで家づくりに活かしていきたいと思います。