益子義弘・堀部安嗣先生に学ぶ

 

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こんにちは。Larkです。

本日は、前回もご紹介した益子先生のホテリ・アアルトで、堀部安嗣先生が聞き手になった対談動画がありましたのでご紹介と、みて感じた点、備忘をコメントしていきます。

有名建築家の体験や意見、思考に触れられるってすごい事ですよね。YOUTUBEってホントすごい…。

さて、以下のようなコメントがありました。

建築文化が入る事で北欧の厳しい環境・風土を輝かせている

 人工物が入る事で外部を輝かせている」

「厳しい環境であるからこそ、建築文化・デザインが磨かれる」 

厳しい環境・風土が北欧の建築文化の発展に繋がったのは良く理解できるなぁ。北海道での温熱設計・気密設計の発展が今に生きている様に。。。また、意匠性に関しても家で過ごす時間が長くなるだけ、生活空間の質を向上させていく意識が芽生えるのも良く理解できます。

「オーナー・施主の意志、目線、リーダーシップあってのプロジェクト」

「施主はチームとしてやりたい方向(ベクトル)を明確にする」

施主が目標やGOALを明確にする事の重要性は、ホテリ・アアルトからも学べますね。因みに、住宅巡礼(著 中村好文)の中の有名なフランク・ロイド・ライトの「落水荘」の章で、施主側の建築センスのあるカウフマンと派手好みのライトとの意見対立・手紙のやり取りのエピソードの記載があり、かの有名建築の中でも施主のグリップが重要だったんだと驚いた事を思い出しました。(施主にセンスがある前提ですが…)

「建築も息を吹きこんでいなければ萎んでしまう紙風船みたいなもの。息はお手入れだし、生活をしている内側のパワー。手を入れ続ければ維持、長持ちする。」

「欧米の新しい生活スタイルを元に、日本の風土の中で 新たな生活がどうあるべきかを検討したハイレベルな方(吉村順三先生に対して)」

さらには紹介されている吉村順三先生のコメントもググってみました↓↓↓

20111212 建 築 と 設 計 ―― 私はなぜ新宮殿の設計から手を引くか 吉村順三 | 緑豊かな愛知芸大のキャンパスを活かしていこう会

建築の技術とは、…、芸術面でいうと、ブルーノ・タウトのいった「釣合い」-すなわち、できあがる構造体の寸法や比例、部屋の大きさ、柱の太さ、これらの創り出す造形美によって、人々に感動を与えるということであろう。古い建築が、今の用に立たなくとも、なお、われわれに感動を与えるのは、この芸術性のためでなくて、なんであろう。

 桂離宮は~ 伝統は、われわれの風土と祖先の生活から生み出されたもので、調和のある中にも、合理的、芸術的な考え方は、今日、現実に世界の建築業界に大きな影響を与えている。私はわが国の伝統の中にあるものは、先人の大変なエネルギーと洗練が加えられていて、そのままで、世界に誇るべき立派な芸術作品となっていると思う。

 こうした日本建築の特色には、いろいろあるが、その第一の特色は、流動的な自由な空間をもつということである。その他、伝統建築のすぐれた要素としては、純粋さ誠実さそれらからくる芸術性、この4つの要素が考えられるし、これらを近代技術の助けによって、ますます自由に発展させていくことによって、日本の建築家としては、ユニークな仕事を世界に示すことができると思う。

ちょっと、流動的な自由空間とか純粋さ、誠実さとか理解しきれない所が多くありますが前回記事の小泉誠さんの語っていた「シンプル」「ミニマル」な北欧的な芸術性が日本の伝統建築の中にもあるという事でしょうか…。伊礼先生もCH2100のサイズに関して「吉村先生が…吉村先生が…」と繰り返し仰っておりましたが、昔の建築物、特に低い天井・空間(寸法関係)の良さは、私としても凄く実感・理解できる所です。と言いますのも、母方の岡山の山上の実家(祖母の家)がまさにCH1900くらいの低い天井の古いTHE古民家でして、五右衛門風呂に、縁側、土間のキッチンでした。夏休みになるとはるばる車で7hrかけて遊びに行っていましたが(部活で忙しくなる低学年まででしたが…)、本当に楽しい思い出になっています。実家に帰るたびに兄と毎回祖母の家の話になるんですが、子供ながらにものすごい落ち着く空間だったのを覚えています。

ああ、また ばあちゃんちに行きたいな。。。。

最後に、ホテリ・アアルト・金山火葬場 紹介画像ありましたので、切り抜きです。

★アアルト

★金山火葬場