アルヴァ・アアルトに学ぶ①

 

こんにちは。

Larkです。

前回に引き続き、海外の巨匠をピックアップしていきます。今回は「アルヴァ・アアルト」です。建築作品としては「自邸」と「マイレア邸」としたいと思います。

まずは「自邸」の外観から。

 

いつものプロポーションチェックの縦横比から。台形補正をして強引に確認してみました。

流石のプロポーションです。白と黒、緑のコントラストも素敵です。青銅比の横長のプロポーションはモダンな印象を与えますね。1階と2階の僅かなオーバーハングも光と影の明暗が生まれ、すごくカッコいい印象を感じます。ここのサイズ測りたい!!図面からエイっと推察すると壁厚が100㎜程度として400㎜くらいでしょうかね…。ドア上面の小幅板のスリットも素敵です。

1階と2階のわずかな凹凸(わずかなオーバーハングというかふかし?)はパクりポイントの1つです。

このリビングスペース、最高ですね。作業スペース・ハイサイドの窓までの抜け感。絶妙な通路幅。リビングと作業スペースの空間を間仕切る絶妙な段差による間の取り方。ハイサイドの小さな連窓。間仕切り壁の木(もく)。すだれの窓。梁が壁際だけ斜めになっていますが、天井の梁高さも絶妙です。

正方形の整った窓の美しさと窓際のローボードはしっかり盗ませて頂いております。階段2段分の間の取り方もヌックスペースで採用。シナの木壁も寝室で採用予定です。すだれもどこかに入れようかな…。

日本で一般的な掃き出し窓なんてものは無く、正方形の整った窓が多様され、その下の壁にドン付けでソファや家具、デスクを設置する事で窓際に気持ちのいい居場所を作っています。加えて、作業スペースは窓側に大きな2階までの吹き抜けをつくり、大きなハイサイドの連窓を設置。そういえば、先日のカーンの事例も窓際の居場所しかり、吹き抜け+ハイサイドのでか窓の構成、同じ様な構成でしたね。

ハイサイドの窓は窓の「明」と下部の「暗」がはっきり出る(壁が窓を引き立て、窓が壁・天井を引き立てる)のでやはりカーンの言うところの「美」を感じますね。

改めて、ハイサイドライトの遊び部分つくれば良かった・・・。後悔!

 

このままマイレア邸に行きたいところですが、今日はここまでにしておきます。

ではまた。