こんにちは。
Larkです。
本日もファサードの考察その1の続きです。
昨日の記事で
屋根の形状、階高、建物の縦横比に関するファサードの印象変化について触れました。
また、デザインの4原則の「整列・近接・強調・反復」について触れました。
今回は、この4原則と縦横比について事例を踏まえて深堀りしたいと思います。
shinshin-msi-thanks.hatenablog.com
まず、前回紹介した縦横比ですが以下表にまとめてみました。
今回、このサイズ感を実例から探していくという作業をしながら整列や近接、強調・反復の調査を進めます。
いかがでしたでしょうか?自分でも当てはめてみてびっくりしました。想像以上にアスペクト比が当てはまった事に…。
基本的に、
という気づきがありました。
また、個人的な好みの問題ではありますが、やはり木目による強調と塗壁・白のコントラストはデザイン的に美しくなりますね。
加えて、白銀比と青銅比でまた印象がガラッと変わる点も面白いなぁと思いました。
それでは我が家はどうでしょうか。請負契約直後なので、窓や外壁色、屋根勾配他もろもろが全然最終系ではありませんが大まかな構成は変わっていません。
1階外壁高さはドア高さに抑え、幅方向は5間幅にして黄金比にし、南北は4間にして第2黄金比と青銅比の連結で収まりました。
軒天と袖壁の木目に関しては過去記事を見て頂けたらと思います。
shinshin-msi-thanks.hatenablog.com
総2階による凹凸感がふかしでしか与えられていないので、ここから更に植栽(シンボルツリー)や門柱などの外構で凹凸感を付与していく予定なのですが、建物は上記の構成をしっかり反映させました。
上記の縦横比やデザイン4原則に加えて、LARKが意識したPOINTは線・ラインのベクトルです。
線ラインのベクトルの力に関しては以下の動画が私の中で秀逸で勉強になった物です。
動画の21分くらいから吉村順三さんが設計した寿司屋の写真とこれも参考にされてマンションリノベの小谷さんが野地木と共同設計した小幅板の舞台裏をコメントしてくれています。計算され尽くされた面取りにより何とも言えない光と影によるコントラストで絶妙なラインとベクトルを表現しています。いやほんと芸術作品ですね。
デッサンにおける線の力は重要で、住宅でも同様かと思います。最近は巾木も薄く小さいものを志向されていると思いますが、線の存在感が如何にデザインに影響を与えるかをここでも実感できると思います。
太線:「力強い緊張感」・豪快・重厚
長線:持続性・連続性・躍動感
細線:「張り詰めた緊張感」・繊細・鋭敏
また、長手方向に線を入れる事でより方向性(ベクトル)が強調されると感じており、我が家も東西の長手方向のベクトルをより強調させるためにも、
破風板から続く鼻隠の黒線とふかし下部の水切り材の黒線
が良い仕事をするだろうと信じてデザインを考慮しています。
本当は木目の横貼りをするともっとラインがでると思いますが、塗壁としたいので採用を見送りましたが木目ラインはテラスSCの天井木目と門柱壁で表現しようとおもっています。どんな感じになるか????まだ未知数ですね。
是非、みなさんも縦横比の組み合わせを意識してピンタレストを見てみてください(笑)
本日は以上です。