住設について(エアコンの設置場所)

こんにちは。

Larkです。

 

本日も前回に続きエアコンについて書きたいと思います。私はウィザースホームを選びましたが、スーパー工務店や建築家の動画を勉強する内に外皮性能を上げ熱貫流を抑えて空調の仕事量を極小化した上で床下エアコンや階間エアコンを志向する事が省エネで地球やフトコロ(お金)にはやさしい空調仕様だと行き着きました。一方で、それ(床下エアコンや階間エアコン)を実現するにはそれなりのノウハウや注意点があり、誰しもができないのですが、HMに横展開するポイントや工夫できるポイントがあったと思っています。これらを踏まえた換気装置のSA、RA、そしてエアコンの設定位置等について3回~4回に分けてコメントしていきたいと思います。

 

まずエアコン(空調)の基本からですが、あたりまえですが「暖気は密度が軽くなり上がる、寒気は密度が上がり下がる」ので、冷房は上から・暖房は下からがルールです。次に流・気流をコントロールして、温度ムラをなくす(いわゆる家の中を攪拌できているか)事が2ndステップです。床下エアコンや階間エアコンの良く考えられている点は

  1. 天井裏・床下・階間を上手に空調チャンバー化する
  2. チャンバー内に圧力をたてる事で各居室(上下階)へ送風する駆動力とする。
  3. 暖気下げ、寒気上げには消費電力の小さなファンで送風してやる。

このチャンバー効果により、効率的な対流と攪拌を実現していると思っています。

新住協の鎌田先生がこのあたりも詳しそうです。

【鎌田紀彦】vol.7 年中快適な階間エアコンを取り入れよ! - YouTube

これにより、全館空調でいうところのダクティングが回避される事になります。ダクティングする事は圧損分の輸送Egの増加(消費電力の増加)にもつながりますし、メンテ性の課題も出てくる為、非常に合理的な手法と思います。また一番のメリットは床下が温まる為に(床下・階間の場合は)、床表面温度が温かくなり快適。これが一番のメリットかと思います。

 

一方で、床下、天井裏を活用する場合は当然、基礎断熱・屋根断熱が必要になります。一条工務店しかりウィザースホームしかり①工場生産によるパネル施工の断熱コスパの享受②基礎断熱の施工性(が難しい事)を踏まえた断熱コスパや単純に③空調の対象範囲が広がる事による熱効率悪化、④関東では北国の様なUT配管の凍結防止のメリットは得られない、⑤シロアリのリスクが増加する等のTOTALで判断すると、関東エリアにおいては特に床の断熱仕様が十分で床が冷たくなく、気密処理をしっかりできれば床断熱でいいよね。とLARKは判断しています。(基礎断熱は基礎パッキン部分(基礎-躯体間)で気密がとり易い一方、床断熱は間柱の気流止めや床ー壁間がウィークポイントになる為、これらの気密処理も追加で重要になる)

 

では、床下断熱の階間エアコンにしたら?となるけれども、階間エアコンは開間の断熱施工のノウハウ(結露をさせない)や、階間の対流/気流検討、エアコン周りのショートサーキット回避施工処置が重要そうです。更には、ウィザースホームの階間は2×6住宅の弱点でもある太鼓効果(2階の足元が1階に響く※)を解消させるために

①防振吊木を設置
②24kグラスウール断熱材を設置

されています。これよりスペースはあまりなさそうです。※の防音についてはリンク

2×4工法のデメリット! - YouTube

ウィザースホームは吊木はもちろん、断熱材による防音対策もぬかりなく実施してくれています。⇒結果、階間を使うにはダクティングしかないかなという事になります。一方、1種全熱交換換気システムが標準仕様で各階にダクティングされている為、じゃあこれに仕事をさせればいいのでは?(2hr/1回を調整)とLARK的には素人なりには結論づけたのです。

 

次回以降も、換気システムにも触れつつエアコン設置のレイアウトについて紹介していきたいと思います。本日はここまでで。