住設について(エアコンの設置位置②)

 

こんにちは。

Larkです。

本日も、エアコンの設置位置についての続きになります。前回記事で床下エアコンや小屋裏エアコンの事例から空調として重要な点は「温度ムラをなくすための効率的な対流と攪拌」と理解していると紹介しました。

shinshin-msi-thanks.hatenablog.com

これを実現するために「ブースターファン」が設置されています。床下エアコンのメリデメから「床が温かい」をある程度妥協し床断熱を選択した場合、別に床下から送風しなくても良いのではないか?と思った訳です。寧ろ、本質は「ブースターファン」にあり、上下方向でなくとも壁間で送風・通風・攪拌されれば良いと。従って、送風が難しいエリアや居室スペースには壁面(側面)にブースターファンやCF(サーキュレーター)が設置すれば良いと考えました。

では、送風し難いエリアはどこか?となります。対流シミュレーションになります。素人が計算する事は難しいですが、想像するしかありません。

まずは冬場から。初公開の2F間取りになります。

2Fリビングの間取りなので2Fはシンプルです。パーソナルな空間では無いので開けた空間にしています。リビングは南面からの日射取得により暖められた空気が勾配天井上部に滞留する&エアコンの暖気も上部に溜まる為、シーリングファンで攪拌させます。床にぶつかった暖気はリビングからダイニングへ、暖気は上部から温(密)度差に応じて移動。スタディーコーナーの窓無し側、キッチン北の壁面側の冷気がリビングへ流れ攪拌、暖気はトイレ手前のRAの吸気に引っ張られる形で全体を循環させます。スタディーコーナー・小上がり側からリビング、リビング側からホール・トイレの東西の対流が上手く進む様に小上がり脇は格子戸にして通気性を確保させました。

夏場が少し懸念があります。冷気がだらだらと吹き抜けから1Fに落ち込み、1Fから冷気が上がってくるまで冷えるのに時間がかかる事を回避する為に、やはりシーリングファンを冷気攪拌として使用。循環を促すために、吹き抜け部のアイアン手摺部は床では無く笠木設置とし、さらに気流止めとなる様にコンセントが入るほどの嵩上げを実施。(物の落下防止も兼ねて)それでもやっぱり階段吹き抜けから落ちて西側への送風できない可能性もあるので、最悪住んでみて必要であればCF(サーキュレーター)で循環としたいと思います。SA⇒RAの引きがどれだけ効くか・・・。

因みに、ウィザースホームの標準の1種全熱交換換気はパナソニックの「FY-T12VBD2S」になります。


メーカーHPからP-Q確認しましたが、配管長・配管径・ベンド等の取り回しとグリルの抵抗曲線が引けないと流量・静圧の概算予想ができません。ただ、静圧は高めの仕様っぽいのでちゃんと120m3/h付近の流量と圧力はでるんでしょうが・・弱設定の低流量モードのP-Qをみると明らかに極微量しか流れなさそう。。。。SA3本にしておいた方がよかったか…。EAは配管長が非常に短いのでグリルの抵抗曲線次第ですが120m3/hくらいになりそうですね。負圧にならない様にEA流量を制御するのか??因みにIAQ制御(Indoor Air Quality)として以下の機能がアピールされていますが外気温度センサーか何かで流量制御⇒内圧制御とするのか制御の中身は良く聞けていません。フィルタの詳細や制御等についてメーカーさんと話しして深堀りしたいな。

なお、上記の相対湿度のグラフ。部屋干しによる加湿をして室内温度20度の相対湿度43%程度って、24℃25℃にしたらいくらだ???出さない方がいいんじゃないか???

だいぶ脱線しましたが、2Fは広い居室空間なんですが、特に心配はしていません。ただ、2Fの冬の暖房は上手くいけば1Fのエアコンで完結させリビングのエアコンは不使用とするつもりです。次回は、1階の間取りとエアコン、RA/SAの配置について書きたいと思います。

ではまた。