こんにちは。LARKです。
本日も有名建築家に学ぶシリーズです。
今回は吉村順三系列で前回紹介の益子先生とM&N設計室を設立された永田先生です。
参考にする動画は以下にしました。
https://youtu.be/T4aPmkkE3w8?si=ufpsE5SiDmNyAnEx
こちらの動画では前回同様に横内先生視点での永田先生について語っているコメントが面白かったので取り上げました。
横内先生からみた永田先生は
「地域主義ミニマリズムの旗手」
地域主義:アルバアアルト、ルイスカーン、吉村順三に代表される地域の気候風土や歴史、文化に併せた特徴をもつ
ミニマリズム:ミースファンデルローエ、篠原一男、安藤忠雄な代表される無装飾、単純化、抽象化され芸術寄りの特徴をもつ
外観は地域主義的で月見台の様なデッキ、深い軒、大きな屋根による安心感のある佇まいをとる一方
内観はシンプルなプランニング、白塗りの天井・壁で現代的、都会的な雰囲気で双方が同居している
と捉えられています。屋内はエレメントが少なく、シームレスな空間を心がけていて、素材感を感じさせないシンプルを追求する事でより意識が外に向き、外との繋がりが生みだされている様です。
永田先生の言葉の紹介もありました。
「普通」とは凡庸とは違う、普遍に通じるという意味
皆、おしゃれなデザイナーに共通する価値観かもしれませんが
ジャスパーモリソンの「super nomal」のデザイン哲学と似ているなぁと感じました。
https://youtu.be/Tvf07SPaG8Q?si=GRdTrUw2NUlZowUV
https://youtu.be/ZXvbKw3XDUA?si=Qin871VfKPAxl9_X
無印、イッタラ、マルニ木工、FLOS、vitra…
実は良く目にされているかもしれませんね。
こちらは簡素的・普遍的でシンプルなものこそ、永く使える良いものという風に捉えていますが、永田先生の屋内空間も同じsuper_nomalなのかもしれません。
ミニマリストの思考にも近いと感じます。シンプルでミニマムでいて、一つ一つのオブジェクトを大切に、愛着をもって接している。これは服やインテリアと同様に建築も同じである。という事でしょうか。
そう考えた際の、横内先生の「地域主義ミニマリズム」表現のチョイスは秀逸で、凄いなぁと改めて感心したのでつい取り上げてしまいました。
最後に、伊礼ファンとしては永田先生は先生の先生であり、良く取り上げられる永田格子とかはしっかり紹介した上でしめさせていただきます。
伝統工芸の組子細工や欄間の意匠性の片鱗を感じさせつつ、機能としては西日をしっかり遮り、シンプルかつ光の明暗とその変化を愉しめる意匠装置として発明された永田格子。シンプル・イズ・ベスト。秀逸です。
以上。
早くPCで編集したい…。