堀部安嗣・横内敏人先生に学ぶ

こんにちは。LARKです。

本日も病院からお届けします。携帯からのアップになり、文章ばかりになりそうですがご容赦下さい。

 

今回は、前回の益子先生の回と同様に、建築家の対談動画をみて、備忘メモと所感や活かすべきポイントについてです。

前回は益子先生への質問対談でしたが、今回は堀部先生となります。

https://youtu.be/8vxlpBbLXOQ?si=dRY4Y2D3Jjq73SIh

堀部先生は動画の中で、建築を

buildingとarchitechtの2つがあり、前者は「人の身体・生活・財産を守る」要素と、後者は「人・文化・思想・風景・記憶・技術を継承する」要素と捉えられている様です。

建築家はいろいろなルーツがあって、技術の継承の要素は良く理解が出来るし、神社仏閣の伝統建築は正にそれに該当するのでしょうね。こと、住宅建築に関しても、吉村順三先生から脈々と受け継がれている様に思います。

因みにarchitectは古代ギリシャで「神に代わって風景をつくることを許された唯一の人」だそうです。外部の風景を無視した建築はどうなる?(笑)

 

さて、堀部先生と横内先生に影響を与えた建築家の紹介がありました。それぞれ、エリック・グンナール・アスプルンドルイス・カーンを挙げられていました。幸運にも二人とも、住宅巡礼で代表建築を好文先生の目線で読んでいたので理解が追いつきましたが、二人のコメントからは「二面性(モダニズムと古典の共存)」というキーワードを挙げられていました。

 

因みに、アスプルンドの夏の家に関して、好文先生の文章を読んで最も印象的だった所が

居間部分が平面的に断層の様にずらされた上、わずかに角度が振られ、歪んだ形を生み出していることでしょう。そのことで、入口ポーチの辺りが腕を広げて訪問者を迎え入れる気分や、建物が普段着の気さくさとリラックスした印象を持つことになったのです。

のおさまりでまとめられていたリビン、玄関、ポーチの部分です。

これ、平屋の家だったらめっちゃ真似したくなる玄関リビングですよね。暖炉は千葉の町中では無理ですが、たまり場として現代にアレンジすると、プロジェクターとか映画やゲームをみんなで嗜むなり、音楽や楽器を嗜む場に置き換えても面白そうです。このちょいずらしはHMでは無理そうなので腕の良い工務店出ないと実現出来なさそうで制約が有りそうですが…。

話を戻して、横内先生と堀部先生の決定的な違いはリビングの開口率にある様です。堀部先生は床面積の15〜20%程度に対して、横内先生は100%前後との事。

横内先生が開口率を大きくとるのは、住宅の原型を森の中での「こもり感のある洞穴と風が抜ける木の下」が同居して居る場所 なんだそう。従って、木の下の様に開放感が必要。

一方、堀部先生は「陰と陽のダイナミズム」をつけたいがために絞っているそう。面白い表現をされていて「音楽で言うところのフォルテッシモ〜ピアニッシモの様に階調豊かにしたい」と仰られています。建築家は作曲家、棟梁?が指揮者、大工は演奏者と何処かで表現されていたのを思い出しました。その感性おもろ。

光のグラデーション、階調、陰影、の趣、必要性凄いわかる〜と思いました。音楽もどちらかというとずーと激しいロックよりジャズや変調が効いている曲の方が好みでもあるからかな?(笑)

最後に以下のコメント

見たことがないもの、新しい物が良い・評価されるのではなく、生命感があるもの・活き活きしている物、血が通っているものを評価したい

が印象的でした。伊礼先生同様に、増々、堀部先生の建築作品に触れたい、感じたくなった胆石患者なのでした。

因みに今一番行きたい場所は大山阿夫利神社、茶寮石尊です。

https://youtu.be/6CE1zQtapdw?si=sRoz_TXRkqH023gY

後日、動画や装飾の編集しますが文字ばかりの記載ご容赦下さいm(_ _)m