「桜伐る馬鹿、梅伐らぬ馬鹿」から庭木選定のポイントを考える。第3選抜、『ブルーベリー』の品種について。

こんにちは。Larkです。

本日も、果樹について考えます。

 

「桜伐る馬鹿、梅伐らぬ馬鹿」は『個々の特性・性質に合わせた対応が必要』の植物の剪定に由来したことわざですが、桜は繊細な植物で樹勢が弱く、切り口がすぐにふさがらないので不必要に切ってしまうと病原菌が侵入して腐らしてしまう一方で、梅は樹勢が強く、剪定により枝数を増やし、花芽も長枝には付きずらいので積極的に切って、美しい樹形を整えつつ花芽も促していくという事で、個々の特性に合わせて対応する事の重要性を伝えています。これが、『人』にも良く当てはまっていて、繊細で慎重な人と猪突猛進だが勢いや実行力のある人は扱い方が異なりますよと言い換えられる訳です。子供や職場の育成においても「適正を考えて良く観察する」事の大切さを実感する訳ですが、『植物』も同じという事ですね。

 

梅の様に元気で手入れができる植物は逆に言えば「自分の好きな樹形に整えられる」訳ですから、盆栽に多用される意味も理解できます。ただし、ちゃんと手を入れられないと…なので、剪定を愉しめるかどうか?も植物選びのPOINTになりそうです。

自分流を押しつけてしまう様な人やお世話や口だしする事が好きな人は「梅」の様に勢いがある「人」を好む傾向がありそうですし、その逆の場合は「桜」の様に繊細で慎重に行動できる人を好みそうです(笑)

このように、『剪定』は植物を育てる上で非常に重要な『技術』なわけですが、これは比較的、理論的に整理されているのはびっくりです。特に、けんゆ~さんの動画はお勧めです。めっちゃ論理的で分かり易いので。植物ホルモンの説明とか「なるほど」となると思いますし、いろいろな果樹栽培の現場とコラボしているので現場現物の実現象・処置と結果が紐付いていて非常に見応えがありますよ。


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私は積極的に剪定を愉しみたいので(長い目でみて庭木の手入れは趣味にしたいので)剪定が必要な樹種もウェルカムと思っています。

前置きが長くなりましたが、本日はブルーベリーです。

ブルーベリーは大きく3品種に分かれる様です。以下サイトを参考にさせて頂きました

感謝!

https://blueberryokazaki.com/blueberry/northern/

  • ノーザンハイブッシュ
  • サザンハイブッシュ
  • ラビットアイ

ノーザンハイブッシュ

もっとも古くから栽培されている系統で寒冷地向き。北海道や東北ではメイン品種になる。関東以南でも育つが、暖地適正のある品種を選定して育てる必要がある酸味が効いていて果実品質に優れる系統

酸味と甘味のバランスが良い。サザンハイブッシュ系も同じ表現が用いられるが、ノーザンは酸味が勝ったバランスの良さに対して、サザンは甘味が勝ったバランスの良さ。

ノーザンは、酸味が強い品種が、熟期後半に甘味が増してきたタイミングで食べると最高に美味しいのだが、この見極めは非常に難しい。また酸味が少なめの品種は、酸味が抜けきらない成熟初期に食べた方が美味しいので、さらにその判断を難しくしている

収穫量は成木時に4キロ前後。サザンも同程度で、ちなみにラビットアイは8キロ程度。

育てやすさについては、品種選定を間違わなければ比較的育てやすい。関東以南では、ニュージーランド3兄弟(レカ、プル、ヌイ)やブリジッタなど暖地適正のあるものを選ぶ必要がある。最近は、夏が当たりのように猛暑になるので、できれば暑さ対策をしたい。枯れるパターンは、夏負けの場合が多い。

比較的寒冷地向けなのと夏場の猛暑の夏負けが気になる点が気になる。また6月初旬〜7月中旬よりも少し後の方が他とのバランスを考える嬉しいので保留。

サザンハイブッシュ

それまで主流だったノーザンハイブッシュ系の果実品質を暖地でも再現したいという目標で開発された。ノーザンに比べ開発スピードは異常に速く、現在でも魅力的な新品種が続々と登場している。ただいまだに株自体の脆弱性は克服されず、育てるのは難しい栽培適地は東北南部よりも南で、ラビットアイ系とほぼ同じ地域が適地。

最近登場する新品種は大粒なものが多い。ただ小粒な品種の方が強く、大粒な品種ほど脆弱な傾向がある。

サザンの方が甘味が強く、一般的にはサザンの方が美味しいと感じるお客様が多。従って、ラビットアイ系も含めて3つの系統の中でもっとも美味しい系統といって差し支えない。オニールに代表されるように完熟したサザンハイブッシュ系の美味しさは格別。

収穫量はノーザンハイブッシュ系と同様に4㌔程度、これ以上実をつけると翌年、株が顕著に弱る。ちなみにラビットアイ系は剛健なので、8㌔ほど収穫しても全く問題ない。

育てやすさは、難しいと言わざるを得ないかなりデリケートで栽培適用範囲が非常に狭いと感じる。前述のように実のつけ過ぎると、一気に弱って回復することなく枯れていくので、かなり気を遣う。

いまのところ、農園で安心して育てられるのは、シャープブルージュエルマグノリアくらいで、いずれも新品種ではない。

サザンハイブッシュもノーザン同様の収獲タイミングで味は美味しくなるが育てにくい様子。ちゃんと面倒をみてあげて芽かき等を丁寧にしてあげる必要がありそう。ただそのご褒美は格別???

ラビットアイ

育てやすさ、収穫量、甘さ(糖度)は、ノーザン・サザン2つのハイブッシュを遥かに凌駕する系統。果実品質が劣ると言われているが、新品種の中にはハイブッシュ系の果実品質と肩を並べるような品種も出現している。

基本的に暖地向きで、東北南部よりも南で栽培されている。露地栽培での北限は山形県あたりではないか。

サイズ的には、ハイブッシュ系よりも一回り小粒と言われるが、収穫量が2倍近いことを考えると、この表現は実態を表していない。ラビットアイ系を収穫量を半分(ハイブッシュ系と同程度)にしたら、さぞかし大粒といえるだろう

美味しさは、糖度は抜群でとっても甘い。ただ欲を言えば少し酸味がある方が切れのある美味しさになる実際にラビットアイ系で美味しいと評判の品種は、微妙に酸味が含まれている品種だ

果実品質は、中には皮が厚く、種が大きい品種もあるが、最近の新品種は、まったく滑らかな口当たりで、ハイブッシュ系の上質な食感とまったく変わらないものもリリースされている。

収穫量はハイブッシュ系が4キロに対して、ラビットアイ系は8キロ。豊産性の品種に至っては10キロに至る場合もあり、ハイブッシュ系の2倍以上収穫できる。

育てやすさは、ハイブッシュ系とは比べ物にならないくらい元気よく育ってくれて、安心感がある。病気や害虫にも強く、手がかからない。ハイブッシュ系の日常管理を10とするとラビットアイ系は4~5くらいで、半分の手間で済んでしまう。生産者孝行な系統だ。

ハイブッシュ系になくて、ラビットアイ系ではどうしても避けられないのが、雨による裂果。ラビットアイ系は強弱はあるが、全品種が裂果する。梅雨が長引いたり、雨量の多い年は被害が大きくなる。

ラビットアイは甘味が強く酸味が不足する分、味としてはサザンの方が重宝されそう。ただ暖地向きで作りやすいので素人にはラビットアイの方が向いているかもしれない。収獲も7月上旬から8月下旬なので桃の次の果樹の楽しみとしてはラビットアイが良きかな???雨量の多い年に烈果が問題になある様で選択品種には注意が必要になりそう。

という事で、ラビットアイの「ラヒ」が第3候補と致します!

ブルーベリーの活用先

ブルーベリーは日常使いでも使い勝手が良い果物ですよね。簡単に朝のヨーグルトやグラノーラと一緒に食べても良いし、スムージー的にな飲み物にしても良い。タルトやスコーンのような使い方やシンプルにアイスと一緒に冷凍ブルーベリーを食べても良さそう。マンションで仲良くなったご近所さんや今回のお土地の隣家さんに御裾分けをしたりとお付き合いやコミニュケーションの良いきっかけになりそうです👍👍👍

ブルーベリーの花

ブルーベリーの花もめちめちゃ可愛らしい花を咲かせます。

どうです???可愛くないですか??紅葉もするし、樹高もそれ程大きくなく、サブの植木としてはもってこいかと思います。地植えとするつもりですが下植や周りの木々の配置に関しては、手入れができるスペースをとってあげなければならなさそうてすが、上手く配置してあげたいと思います。

最後に、ブルーベリーの花言葉

「実りある人生」「有意義な人生」「好意」「知性」「親切」「信頼」「思いやり」

です。新居を持つ庭に植えるにはピッタリな樹木じゃありませんか!!!

という訳で本日は以上です。